②【【A君の弱点は、ママが怖い!!だった】
ある日、A君は自分がトラブルを起こした事に対して、
「お願いだからママにはいわないでね‥」
と、A君が私にお願いするように言います。
A君は「お母さん」が怖いという事がわかり、この瞬間にA君
とお母さんとの関係にも問題があると思いました。
お母さんは、A君が何か問題を起こした事を知ると、自分の体裁を繕いA君を頭ごなしに叱ってしまう。そんな場面を送迎で送り届けた玄関先で目の当たりにした事がありました。
これではA君の気持ちの休まる場所がなくなってしまうと思い、放課後デイの現場で起こした事は、敢えてお母さんには伝えないようにしました。
そうする事でA君は安心してお家で過ごせるのです。
【自分を守る為のA君の精一杯の手段】
放課後デイの送迎車から降りる前に、
「○○さん、ママには言わないでね‥」
と、さっきの問題行動を起こした直後とは正反対の様子で、嘘のようにしょんぼりした表情と声で私に言います。
「うん、大丈夫だよ、ママには言わないよ。」
「あの時、オレが○○君に怒ったからいけなかったんだよね‥」
と、反省した様子で言います。
きっと、A君は帰りの送迎車の中で
「また、ママに叱られる‥」
と、不安な気持ちだったのでしょう。
自宅に入る前に車の窓に映る自分の表情を笑顔に整えてから入ろうとするA君。
相当な重圧がA君にかかっていると感じ、家庭環境にも問題があると感じずにはいられませんでした。
お家では、良い子でいないとお父さんやお母さんに叱られてしまうからです。
家は、家族がくつろぐ場所です。
ましてや発達障害と診断されているA君です。
放課後デイでA君が起こしている問題は、発達障害からくるのが原因ですが、家庭でいい子を演じなくてはいけない為のストレスのはけ口になっているようにも感じました。
【A君について学校との共通理解を図る】
ある時、スタッフから「A君の学校での様子が知りたい」という要望があり、担任の先生と連絡をとり話し合いをもちました。
A君が普通学級に在籍している時の担任の先生で、A君が支援学級に籍をおく事が決まり、先生自ら支援学級を希望してA君を担任しているという事でした。
その経緯もあり、お母さんも担任の先生には信頼を寄せていました。
話し合いの中で担任の先生より、
「A君は、学習能力は小学4年生レベルですが、精神年齢は3,4歳です。」と、ハッキリ言われました。
予想していた先生からの言葉に、やはりそうだったか…という気持ちと今後のA君について担任の先生と情報共有しながら関わっていけるように依頼すると同時に、スタッフ間で一貫した関わり方を話し合いました。
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③【発達障害A君の心の叫び】
もし、あなたのお子さんが発達障害かもしれない。
発達障害と診断されて、どうしていいのかわからない等で悩んでみえる方は、どうぞお気軽にご相談下さいね。